みん経トピックス

全然ゆるくない怪鳥笹塚のサンタ引き取られる

2020年・山手線の新駅名は何がいい? 地元で街頭調査してみた結果は……

 品川駅-田町駅間に山手線30番目の新駅が誕生する。2020年開業予定なのであと5年ほどだが、やはり気になるのはその駅名だろう。

街頭アンケート結果のボード

 ネットやメディアで話題になった新駅名は、「港南駅」「高輪駅」「芝浦駅」「高浜駅」「新泉岳寺駅」「新品川駅」「東京サウスゲート駅」など。新駅が設置される住所名の「港南」駅を推す声がある一方、隣接する「高輪」駅は「高級感がある」「響きがいい」と評判だ。港南の北に位置する地名「芝浦」駅も候補に挙がっている。

 また、新駅は都営浅草線泉岳寺駅に近いことから「新泉岳寺」駅の名も。そのほか、知名度の高い品川の名を使った「新品川」駅、旧地名から「高浜」駅、品川エリアを活性化させる「東京サウスゲート計画」にちなんだ「東京サウスゲート」駅など、ネット上では熱い議論が繰り広げられている。

 では、新駅開業や再開発によって、少なからず影響を受ける地元住民や働く人たちはどう思っているのだろうか。新駅建設予定地に近い「泉岳寺」駅周辺で街頭アンケートを行った。

● JR線「品川―田町」間に新設される新駅の名称は何がいいですか?

1位 高輪駅……37人

2位 新泉岳寺駅……6人

3位 新品川駅……3人

3位 東京サウスゲート駅……3人

5位 港南駅……1人

 実施日は、4月6日18時半~22時0、対象者は地域住民、および地域勤務者50人(男性25人、女性25人)。

 圧倒的大差をつけての1位は「高輪」駅だった。高輪地区では新駅名を「高輪」にするべく、「新駅はたかなわ」と印字されたポスターが街中のあちらこちらに張り出されている。地元商店街を中心に、署名運動も行われているようだ。アンケート回答者の中には、「新駅は高輪に決定したんでしょ? 張り紙に書いてあったよ」と、決まったものと思い込んでいる人もいた。

 なお、新駅の名前の決定者は鉄道事業法で「事業者」と定められている。つまり、山手線新駅の名称決定権をもつのはJR東日本ということになる。ただし、最近は一般公募によって新駅名を検討するケースもあり、必ずしも事業者の独断で決まるわけではなさそうだ。

 2位は「新泉岳寺」駅。泉岳寺で働く人にとっては親しみのある名前で、駅名にも泉岳寺を入れたい思いが強いようだ。反対に「泉岳寺は人通りが少なく静かで暮らしやすい。クローズアップされると騒がしくなるかもしれないので泉岳寺が入らない駅名にしてほしい」という女性の意見も。

 続く3位は、「新品川」駅と「東京サウスゲート」駅が並んだ。泉岳寺近辺に勤めてはいるが、品川駅を利用しているという人は「泉岳寺にあまり愛着がない」という理由で「新品川」駅を推していた。「東京サウスゲート」駅は、仲の良さそうな家族3人連れが「これ、カッコいい!」と声を合わせて回答。一気に3票を獲得した。

 5位は新駅の住所名と同じ「港南」駅。アンケートを実施したのが高輪側だったことが関係しているためか、わずか1票に終わった。線路を挟んで東側の港南地区でアンケートを実施すれば、得票数はこれより増えるのかもしれない。

 新駅開業を中心とした品川地区の再開発について、回答者の意見を総括すると「期待と不安が入り交じる」といったところだ。新駅開業を喜ぶ勤務者の声もあれば、騒がしくなったら困るという住民の声もあった。

 余談だが、街頭アンケートの途中、高輪2丁目の信号付近で三脚を立てて撮影している男性がいた。話しかけてみると、「新しい駅ができる前に、この夜景を収めておきたかったんです」と答えてくれたのは、泉岳寺に勤めるアマチュアカメラマンの遠藤さん。カメラのプレビュー画面に映る夜景が美しかったので、「1枚いただけませんか?」とお願いしてみたところ、快くその場でメール送信してくれた。記事冒頭の夜景の写真は、このときにいただいたものだ。

 新駅開業となる5年後、遠藤さんはまたこの場所を訪れるだろう。変貌した夜景を眺めながら、遠藤さんは何を思うのだろうか。そんなことを考えていたら、何だかセンチメンタルな気分に浸ってしまい、ちょっと照れくさくなった筆者であった。

取材・文:アインツワッパ+品川経済新聞