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和歌山県人のソウルフード全然ゆるくない怪鳥

ワサビのような香り×タイ料理の異色コラボ! 「広島菜グリーンカレー」が辛うまい

 日本三大菜漬といえば、信州の「野沢菜」、九州の「高菜」、そしてわれらが広島カープ県の「広島菜」である。異論は認めない。

 さて、広島菜はシャキシャキとした歯ごたえにみずみずしい食感、ワサビのような独特な香りが特徴で、収穫した葉菜のほとんどが広島菜漬として使われている。広島のコンビニでは、のりの代わりに広島菜で包んだ「広島菜目張りむすび」が売られているなど、非常にメジャーな食材なのだ。

 今回は、そんな広島菜とタイ料理の代表格、「グリーンカレー」の異色コラボで生まれた「広島菜グリーンカレー」のレトルトパックをご紹介しよう。昨年10月末、県内で発売されたグリーン×グリーンの目新しい商品だ。

 広島菜は、広島菜漬の老舗「山豊」(広島市安佐南区伴東町)のものを使用。グリーンカレーの味は、2013年1月にオープンした洋食店「キッチンヴァーリー」(広島市中区本通)のオーナー兼フードディレクターの坂山豊和シェフが監修している。

 キッチンヴァーリーは当初、ランチタイムにはカレー、ディナータイムには洋食を提供していたが、このレトルト商品の販売に合わせて「広島菜グリーンカレー」に特化。思い切ってのれんを掛け変え、グリーンカレー専門店としてリニューアルしたのだ。

 メニューはもちろん広島菜グリーンカレー(680円)のみ。エビや鶏足、ナスなどのトッピングも用意する。カレーメニューでよく見かけるフライ系のトッピングは少ない。坂山さんいわく、このグリーンカレーにはあまり合わないそうだ。

 ワンプレートで提供するカレーを実際に食べてみた。楕円(だえん)形にかたどったライスを器の中央に盛り付け、広島菜をミキサーにかけてスープと合わせたルーがその周りを囲む。実物を見ると、パッケージ写真よりもグリーンが濃いものの、思ったほどグリーンではない。牛ミンチと刻んだ広島菜が目視でき、食べてみると広島菜のシャキシャキとした食感は残ったままだった。こ、これは……辛うまい! ココナツテイストが苦手な私にとって、和風テイストのグリーンカレーは新鮮でとってもおいしく感じられた。

 パッケージに表示されている辛さは5段階中4の中辛。付け合わせのコールスローは、カレーに混ぜることで辛さが中和し、まろやかな味わいに変えるためのものだ。たしかに甘味と歯応えがプラスされ、食感もより感じられる。先に単品でサクッと食べてしまわなくて良かった~。

 そもそもグリーンカレーといえば、一般的にホウレンソウのイメージが強いが、「合わせるスパイスの調合によって、グリーンカレーを苦手だと感じてしまう人も多いのでは」と坂山さんは感じたそうだ。そこで、もっと日本人に受け入れやすいグリーンカレーが作れないかと考え、「ヨーグルト+ホウレンソウ=発酵食品(漬物)+広島菜」の組み合わせに挑戦。工夫に工夫を重ね、広島菜を混ぜ込むのではなく、カレーにワサビのような風味の漬物のうまさを生かすことに成功したというわけだ。

 レトルトパック(500円)は県内の土産物店やサービスエリアなどで販売しており、専門店ではテークアウトも受け付けている。広島の新名物・緑のカレーをガッツリ食べて、カープの赤い血をたぎらせましょう!

▼キッチンヴァーリー
広島県広島市中区本通3-1 ハナオカビル1F
TEL 082-504-7776
営業時間 ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時
定休日 月曜

取材・文・撮影:津田由加里/広島経済新聞