東京・高輪の「低すぎるガード」 多い交通量と新駅予定地で話題に
全国に点在する「低すぎるガード(下)」がマスコミなどでも取り上げられ、訪ねる人も多くなり話題となっている。
「高輪橋架道橋」のネームプレート
各地域で「低すぎるガード」をリポートした投稿がウェブサイトなどで数多く発信されていることもあり、このガードを訪ねたり撮影したりする姿も見かけられる。
どうやら一番低いガードは大阪の吹田貨物ターミナル駅から兵庫県尼崎市の尼崎駅までの東海道本線の支線「北方貨物線(ほっぽうかもつせん)」にあるガード(大阪府大阪市淀川区田川北3-6-28)で高さは1.2メートル。グーグルマップで「日本一低いガード下」で表示されるので知る人も多い。
東京で知られるのは、東京都港区高輪2丁目から港区港南1丁目までをつなぐ「高輪橋架道橋」。山手線、京浜東北線、東海道本線、横須賀線、東海道新幹線の下をくぐり抜ける。長さはおよそ230メートルで慎重に歩くと338歩。ここの高さは1.5メートルと表記されているが若干の余裕もある。高輪から港南に向かって進むと、ほぼ中央で高さが一段と低くなる。身長にもよるが一部では前屈が必要。自転車での走行は前傾姿勢で可能だが、自転車から降りることを勧めている。タクシーの場合、社名表示灯(あんどん)があるが、おおむね走行に問題はない。
グーグルストリートビューの撮影車は通行不可だったのだろうか。ガード下の映像はない。自転車撮影車やストリートビートレッカーでの新規映像を望む声もあると聞く。
同ガードで特筆すべきは交通量。人、自転車、普通乗用車などが頻繁に走行する。取材した通勤時間では、人の通行量は5分間に62人を超え、自転車27台、自動車28台だった。
同地域は山手線30番目の新駅の予定地エリアで、構想が発表になってから「通ってみよう」という人が増えているという。