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みんな大好き「桔梗信玄餅」にプレミアムバージョンが!? 食べ比べて味の違いを調べてみた

みんな大好き「桔梗信玄餅」にプレミアムバージョンが!? 食べ比べて味の違いを調べてみた

銘菓「桔梗信玄餅」(写真左)と「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」

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 お土産でもらうと結構うれしい山梨県の銘菓「桔梗信玄餅」。皆さんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

味の違いは、黒蜜と白蜜にあり?

 お餅に、たっぷりのきな粉、その上からかける黒蜜を混ぜて混ぜてパクっといくあの幸せ……。あー、たまらない! 3つくらい一気に食べたい! 食べたい!

 そんな「桔梗信玄餅」に、なんとプレミアムバージョンがあるとのうわさを聞きつけました。ただでさえ、とんでもない完成度だけに、さらにその上を行くお菓子とはいかなるものなのか。これは是が非でも食べ比べてみなければ! と、山梨まで行ってきました!

<プレミアムな信玄餅、その名も「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」>

 はやる気持ちを抑えながら、桔梗屋(山梨県笛吹市)の店内に入ってみると……さっそく発見しました! その名も「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」。外箱の包装も高級感が出ています。

 こちらの商品は販売店が限られており、山梨県内の直営店舗や中央道談合坂PA(上り)のみだそうです。やはり、プレミアム感がハンパない。「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」は8個入りで1,600円(税別)。「桔梗信玄餅」が8個入り1,149円(税別)なので、1個当たり50円以上の違いがある計算です。このサイズでこれだけの価格差があるとは……。期待に胸が高鳴ります!

<個包装もやばい高級感! 楊枝までもがプレミアム>

 さっそくこの2種類を食べ比べてみることに。「桔梗信玄餅」はビニールのようなもので個包装されているのに、「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」は布紙みたいな質感の紙で包まれています。この時点で、プレミアム感満載なのですが、さらに楊枝にも違いがあることが判明!

 「桔梗信玄餅」は木のヘラで平らな形ですが、「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」の楊枝は竹から削り出されていて立体的になっています。なんといっても、見た目の高級感が段違い! 楊枝でこんなに感動したのは初めてです。

<いざ実食! はたして、味の違いは?>

 こちらの銘菓を構成するのは、「お餅」「蜜」「きなこ」の3要素。それぞれを個別に比較しながら食べてみました。

●きな粉

「桔梗信玄餅」と「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」を比較すると、明らかに異なるのがきな粉の色。前者は一面一色のきな粉色ですが、後者は黒っぽいツブツブが混ざっています。実際に食べてみると、プレミアムの方がより香ばしい! この差はいったい……と不思議に思っていたら、丹波の黒豆を使ったきな粉が使われているそうです。

●蜜

「桔梗信玄餅」にはおなじみの黒蜜をかけますが、「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」の蜜は全然黒くない!(むしろ白い!) 舐め比べると、プレミアムの蜜は甘さが控えめです。黒蜜のまったりと濃い感じはないので、蜜の味の好みはかなり個人差が出そうな気がしました。こちらの蜜は黒蜜をベースにしつつ、アカシアはちみつが加えられているそうです。きな粉とのバランスを考えると、蜜の主張を少し弱めた感じがしました。

●お餅

お餅だけを交互に食べ比べてみたのですが……残念ながら、その違いはさほど感じられませんでした。「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」は、もち米などをより厳選したものを使用しているとのことでしたが、筆者レベルの舌ではその違いまでわからず。ただ、どちらも、プルルンかつモッチリとした食感は変わりません。そこについては、「もともと、完成度の信玄餅だからなぁ……」と妙に納得しました。

●賞味期限

「桔梗信玄餅」の賞味期限は12日間ですが、「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」はたったの5日。なんと、7日も違います。その理由は、保存料を一切使用していないから。柔らかな食感で味わうためにも、早めに食べなければいけません。限られた店舗でしか売られていないプレミア感がうかがい知れますね。

<「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」の方がおいしい?>

 うーーーん、これは本当に難しいところでした! きな粉は明らかに「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」の方が香ばしく、その香りが口いっぱいに広がるおいしさは感動的。しかし、蜜をかけて混ぜて絡め、お餅を口に含んだ時のあの「餅ときな粉と蜜が一体となるお口の中の小宇宙」感覚は、慣れ親しんだ「桔梗信玄餅」の方が個人的には好みでした。「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」は全体的に上品で甘さも控えめ。黒蜜の甘さがどうも苦手という方向きなのかもしれません。

 いずれにせよ、やっぱりメチャクチャおいしかった山梨銘菓。機会があれば食べ比べて、ぜひ自分の好みをチェックしてみてください!