ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦の感想と評価

映画

「ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」を観に行った動機は、アニメ版「ハイキュー」の大ファンだったからです。

アニメの最終話を見てからかなり時間が経過していたので、予告を初めて見たときは、「ついにこの時が来たか」と思いつつも、何となく実感が湧かず、少し距離を感じていました。しかし、公開日が近づくにつれて、再び「ハイキュー」熱が高まり、結局は公開初日に映画を観に行くことにしました。結果は予想以上に素晴らしかったです。

人気アニメの映画化ということで、混雑が予想されました。そのため、事前にチケットを購入し、上映直前に映画館に到着する計画を立てました。

しかし、到着してみると、平日の朝でも関わらず、たくさんの「ハイキュー」ファンが並んでいるのを見て、映画館がこれほど熱気に満ちているのを久しぶりに感じました。食品売り場は比較的空いていましたが、この映画ではポップコーンを食べる間もないだろうと思い、ドリンクのみを購入しました。映画が終わった時には、ドリンクが半分以上残っているという、私にとっては珍しい体験でした。

晴天に恵まれた日で、屋内でのエンターテイメントであるにもかかわらず、映画館への道のりは興奮に満ちていました。朝早い上映だったため、遅刻しないようにというプレッシャーもあり、結局前夜はほとんど眠れませんでした。しかし、映画館に向かう途中、その寝不足も忘れてしまうほど、一日を楽しむ気持ちでいっぱいになりました。

映画館内はほぼ満席で、ハイキューの人気を肌で感じました。観客は本当に幅広い年齢層で、多くの家族連れがいる印象を受けました。私はいつも後ろの壁側の端の席を好むため、他の観客の頭がよく見え、席がこれほど埋まっているのを見るのは久しぶりで、映画ファンとして少し感動しました。

ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦の感想と評価

この映画は主人公日向翔陽が通う烏野高校と長年のライバルである、東京の音駒高校が遂に春高バレーの舞台で試合で決着をつける物語です。

アニメ一期から三期まで監督を務めた満仲勧監督が戻ってくるということで、公開が決まってからとても楽しみにしてました。85分という映画としては短い時間で、どんなストーリーになるのか期待と不安が入り混じりながら遂に公開日を迎えましたが、一言で感想を言えばハイキュー!!ってやっぱり最高だと思いました。

私はコミックスを全巻持っているため、勝敗は事前にわかっています。

ただ、少しでも初見の気持ちで見たいと思い、なるべく記憶を消して映画を見ました。映像化された試合シーンは、漫画では描写できないリアルな動きが見ることが出来、まるで本当に試合を観客席で見てるような感覚になりました。これは映画館の大きなスクリーンで見てることが、よりそう思わせてくれるのだと思います。

男子バレーということで、とにかく飛んでくるボールの威力が凄まじいです。レシーブをしきれずに観客席へ飛んでいってしまうようなシーンもあり、思わず「ひぃ!!」と心の中で叫んでしまいました。

試合の前半では、音駒二年セッターの孤爪研磨の頭脳プレーで日向の攻撃が封じられてしまいます。思うようなプレーが出来ずに焦りを見せる日向のシーンはかなり苦しいものでした。じわじわと追い詰められる烏野ですが、みんな日向のことを信じて試合を進めます。

特に相棒の一年セッター影山飛雄は、日向ならもっと飛べると信じて、もう一度攻撃の道を作ります。烏野コーチである烏養繋心の「下を向くんじゃねぇ!バレーは!常に上を向くスポーツだ!」という言葉があるのですが、この言葉通りチームみんなが上を見上げてがむしゃらにボールを追いかけて一点を掴み取る姿に、涙が流れました。

試合後半は、両者ともひたすらにラリーを続けます。体力と気力が削られるしんどい展開でも、みんなすごく楽しそうにボールを追いかけていました。あと一秒だけでもこの瞬間が続けばいいなという思いがすごく伝わってきました。あぁ、彼らは本当にバレーが好きなんだなと改めて思いました。

スポーツに無縁な人生で、学生時代これといって打ち込んだものもない私ですが、ハイキュー!!はそんな自分でも青春ってこんなに尊いものなんだと感じさせてくれる作品です。
ゴミ捨て場の決戦はハイキュー!!を見たことがある方だけではなく、見たことなくても充分に楽しめるものだと思います。ぜひもっと多くの方に見て欲しいです。

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